// FILE No.ROSWELL // 受信日 2026.01.12
ロズウェル事件、その後の79年──「気球」では説明できない断片
1947年、ニューメキシコの牧場に落ちた“それ”は何だったのか。公式発表が二転三転した理由をたどる。
すべての始まりにして、いまだ終わらない事件。それがロズウェルだ。
事の発端
1947年7月、ニューメキシコ州ロズウェル近郊の牧場で、農場主マック・ブレイゼルが 奇妙な破片の散乱を発見した。金属とも箔ともつかない、握りつぶしても元の形に戻る素材。 彼は保安官に届け、まもなく陸軍航空隊が回収に動いた。
地元紙の見出しはこうだ。
「空軍、ロズウェルで“空飛ぶ円盤”を回収」
ところが翌日、発表は撤回される。「あれは気象観測用の気球だった」と。
二転三転する公式見解
| 年 | 公式見解 |
|---|---|
| 1947 | 「空飛ぶ円盤を回収」→ 即日「気象気球」に訂正 |
| 1994 | 「実はモーグル計画(極秘の音響監視気球)だった」 |
| 1997 | 「目撃された“遺体”は実験用ダミー人形である」 |
説明が変わるたびに、新しい謎が増えていく。 とりわけ1997年の「ダミー人形」説には、決定的な無理がある—— ダミー人形が落下傘実験で使われ始めたのは1950年代。 1947年の目撃証言を説明するには、時系列が10年ほど足りないのだ。
残された断片
- 「記憶金属」のような、握ると元に戻る素材の証言
- 回収現場を封鎖した部隊の規模(ただの気球にしては大げさすぎる)
- 関係者が晩年になって語り始めた“遺体”の話
いずれも決定打ではない。だが、ただの気球なら、なぜ79年も説明が揺れ続けるのか。
その問いだけが、いまも砂漠の上空に浮かんだままだ。